
プライバシーと開放感を備えた家
2022年
design: エバーフィールド
[所 在] 熊本県
[工 法] 木造軸組工法
-外部からの視線を排除 開放感ある空間に-
「家族のプライベートな時間は大切にしたい。でも、仲間が集まるときには、ゆったりと迎え入れられる空間にしたい」
――そんなお施主様の思いに寄り添い、作り上げたN様邸。
道路に面した玄関側の外壁にはあえて採光用の窓を設けていません。
正面の外壁には、中央の玄関扉と、車・バイク用のインナーガレージの扉のみ。
外からの視線を遮りつつ、生活感を表に出さないすっきりとした外観に。
玄関アプローチ入り口、車、バイクのシャッターは木製になっており、温かみが伝わります。
とはいえ、室内は決して閉塞的ではありません。
内部に足を踏み入れると、多目的に使うことができる広いテラスが設置されています。
外壁で外部から見えないようにコの字型に設計され、テラスに向かって大きく開いた窓から光が差し込み、驚くほど開放的な空間が広がります。
玄関へと続くアプローチ。通路の窓からはバイクが見えます。
ご主人の愛車への想いがさりげなく伝わる、光と景色の演出にもなっています。


ご主人が大切にされているバイク専用のガレージは、広さが28畳とゆとりある広さです。
玄関にはウォークインクローゼットと車専用のガレージの勝手口を設けました。
どちらからも行き来することができます。
室内は、吹き抜けのある大空間でありながら、エバーフィールドの標準仕様である断熱等級4・省エネ等級5をしっかりクリアしています。
一年を通して快適に過ごせる住まいです。
高い位置の窓から降り注ぐ光は白い壁に反射し、部屋全体をやさしく照らします。
床材には、幅広(19cm)のオリジナルチーク材を採用。落ち着いた風合いと上質な印象が、日常の中に自然と調和しています。
アイランドキッチンには「トーヨーキッチン」を採用されました。
黒の大理石調の食器棚と相まって高級感があります。
また、1階はご友人たちと過ごす交流の場として、生活空間のほとんどを2階に集約しました。
浴室や洗面、ランドリー、クローゼットなどもすべて2階にまとめることで、プライベートとパブリックのメリハリが効いた設計になりました。


2階の壁には扉付きの造作棚を設け、モノをひとまとめに収納。いつでもすっきりと片付いた空間を保てる工夫も光ります。
プライバシーを守りながらも、開放感にあふれた暮らしを叶える住まいになりました。