それぞれの暮らしを大切に お庭で程よくつながる二世帯住宅
2024年
design: エバーフィールド
[所 在] 熊本県
ご夫婦とお子さま、そしてお母さまが暮らす二世帯の住まいです。
共有の玄関を挟んで生活空間を分け、室内ではそれぞれのペースを大切にしながら、庭側のデッキで自然につながる間取りが特徴です。
声をかけたいとき、気配を感じたいときに、外の動線がほどよい距離をつくります。
ご夫婦とお子さまのLDKの中心には、空間をやさしくつなぐ化粧柱を設けました。
視線が抜け、キッチンからリビング、畳スペース、お庭まで見渡せる間取りは、家族の気配を感じながら、あたたかく見守れる住まいをかたちにしています。

引き出し収納を備えた畳スペースは、くつろぎや家族の集まりに使えるだけでなく、物の定位置もつくりやすい設えに。ペンダント照明をセンターに置かず、さりげなく配置することで、畳の空間に落ち着いた雰囲気を添えています。

オープン階段と吹抜けが上下のつながりを生み、日中の光が室内にやわらかく回ります。

キッチンは木の表情を活かした面材で空間のトーンに馴染む佇まいにまとめました。
背面のカウンターや棚が日用品をすっきり整え、作業のしやすさにも配慮しています。

お母さまのエリアには、LDKと寝室をまとめたプランニング。
さらにキッチンも配置し、食事の準備や身の回りのことを自分のペースで完結できるよう独立性を確保しました。
必要なときには玄関を介して行き来しやすい距離感です。


デッキは深い庇の下に設け、天候の変化を受けにくい外の居場所として計画。
室内から段差少なく出入りできるため、家族の団らんやお子さまの遊び場としても活躍します。
二つの住まいを外でつなぐことで、暮らし方の違いを尊重しながら、家族の時間も大切にできる住まいとなりました。

また、主寝室とは別に将来の暮らしの変化に備え、可動間仕切りで一室を分けられる計画も取り入れています。


小屋裏スペースを利用した、まるで秘密基地のようなシアタールーム。
隠し扉を開けると、天井を低く抑えたワクワクする籠り空間が広がります。
将来は子どもたちが成長し、家族が並んで映画を楽しむ、そんな特別な時間が生まれる場所です。

造作の収納やカウンターなど、使われ方を想定しながら納まりを整え、住まいの質感と使い勝手を丁寧に仕上げました。