• 一般住宅

ひかりをたたえる余白と、やさしい素材感の家

2023年

[所 在] 熊本県

-ひかりをたたえる余白と、やさしい素材感の家-

玄関に入ると、グレーの大判タイルと浮遊感のある収納、ガラス越しにのびる光が訪れる人を出迎えます。
低い位置のペンダントが壁面に柔らかな陰影を落とし、外から内へ気持ちを切り替える“間(ま)”をつくりました。
奥にはリビングの明るさがにじみ、来客時の動線も自然に導かれます。

LDKは木目の質感をいかしたアイランド一体のテーブルカウンターが主役。
天井の木パネルを帯状に通し、キッチンとダイニング上だけにやわらかな重心を与えています。
視線の先には縦格子のスクリーンと段差が奥行きを生み、キッチンワークとくつろぎの場が、緩やかに分かれながらもつながる構成です。

そしてリビングは、吹抜けの高さと石貼りのアクセントウォールが象徴。
壁面に沿わせたフローティングのローベンチが水平のラインをつくり、上からはシーリングファン、側面にはピクチャーレール照明とブラケットが静かな陰影を重ねます。

キッチンからリビング側を望むと、石質のアクセントウォールに日射が斜めに走り、時間ごとに表情を変えるのが印象的。
大開口の先にはデッキが続き、内外の行き来が日常化します。
家事の合間に外気を感じたり、家族の気配を感じながら作業できる視線計画が心地よさを支えます。

家の“素直さ”は細部にも。
廊下沿いの収納扉には円形の開口が設けられ、実用性に小さな遊び心を添えています。
手触りのよい床材と白壁の組み合わせは、光の反射をやさしく受け止め、通るたびに清潔感を感じられる場所になりました。

洗面は横に長い造作カウンターと三面ミラー、手元のモザイクタイルで穏やかなリズムをつくっています。
高窓からの採光が均一に広がり、朝の身支度から家事まで、気持ちよく過ごせる一室に。廊下と一直線につながる配置で回遊性も高めました。

強い造作や派手な色を主張しすぎず、光と素材の“さじ加減”で日々の居心地を整えた住まいです。
必要な機能は素直に、視線や動作の流れはさりげなく美しく。
そんなエバーフィールドらしいバランス感覚が、暮らしの静けさと豊かさを支えています。